Atelier Aquarius

*** たんばささやまにて、新たな生活を始めました ***

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2009.04.15 Wednesday

香染着尺 −繻子昼夜織−

製織開始6日目にして、ようやく目標の1日50cmに到達。
ようやくちゃんと写真も撮れたのでお披露目。
繻子昼夜織の市松で、丁子染め着尺を製織中。

clovedyekijakuclovedyekijaku posted by (C)きてぃ。

糸は鬼縮(おにちぢら)交配種の塩蔵・手廻し座繰りの馬毛付け。
経糸は約40d、緯糸は150dほど(3本合糸)。筬目は24羽/丸羽。
地模様のアップもついでに。↓

clovedyekijaku2clovedyekijaku2 posted by (C)きてぃ。

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22:48 | NOMURA | comments(12) | - | - | - |
2009.04.10 Friday

春多忙

3月後半、なかば年中行事化したツェルマット家族スキー旅行から戻り、その後もれなくドタバタ中。

帰国後翌日には野村に戻り、すぐに中断していた繻子昼夜織のソウコウ通しに入る。
今回の10枚ソウコウは半端ない。1枚目から10枚目のソウコウの遠いこと!
今までソウコウ通しは短い方が使いやすいと思っていたけど、ここに来て長いのも必要なんだと実感。
長くないとソウコウ10枚の向こうの綾棒まで届かなーい(!)
そしてソウコウ枚数が多いと、筬通しだって時間がかかる。綾棒が遠いから、確認に時間がかかるのだった。

そんなわけで、ソウコウ通しと筬通しに3日間。そして機の調整に1日半。
ソウコウが10枚なら踏み木も10本使うわけで、ソウコウ枠と踏み木を結ぶタイアップだけで軽く半日。
そして踏み木10本は機の幅いっぱいいっぱい。当然、端の踏み木と真ん中の踏み木には差ができる。
踏み木を踏んだ時のソウコウの高さを揃えるのにまた半日。
とにかく時間がかかった。何しろ、今現在、10枚ソウコウを使ったことのある人ゼロ。
機も1台しかなく、そのためいろいろな不便があった。
なんとか調整して、織り付けまで進んで試し織りできた時には本気で感動。

そして5日間織って、進捗状況1m40cm、、、をい(笑)
何しろ織り進まない。1cm織るのに50回近い打ち込みが必要なせいもある。
経糸が切れまくって進まないのもある。もう少し織ったら、写真UP予定。

そして、今年も和裁始まる。今年は藍染めの縞立て着尺で男物仕立てをやってみる。
私が休んでいる間に、すでに2回授業は進んでいて、2年目だし、できることは自分で。
見積もりは先生にしていただいてあったので、寸法を確認して裁断。
そして身頃と袖のヘラ付け。そして宿題てんこ盛り。
背縫い(袋縫い)脇縫い袖縫い、とできるところまでやってきて♪と先生。
1年前のノートを見直しながら、毎日帰宅後にちくちく三昧。

、、、まだ家の機にかかってる帯地も3mしか織れてないんですけど。
、、、バイトもありますし。

嗚呼、多忙。








22:28 | NOMURA | comments(2) | - | - | - |
2009.02.15 Sunday

Dress Photos

今さら、、、(?)ですが、ドレスの写真を撮ったのでUP。
来週、吉岡先生の特別講義があり、作品講評をいただくので、妹から送ってもらって一足先に写真撮影。
やっぱり実物、見ていただきたい〜〜と思って(*^^*)

ボレロ代わりのショールをはおって

色は、正面からのが一番実物に近い感じかな。

こちらは正面   ちょっと斜めの角度から

それにしても、何がスゴイって縫製がスゴイ。
シンプルに見えて、一分の隙もない仕上がり。
さすが元同期Mちゃん、コレクションの仕事をしてただけある!

舞台の上で本人が着用した写真がないのが今でも心残りなんだけど、また機会もあるかな〜〜と。
ご本人様、くれぐれも体形変わって着られないってことがないように!!(笑)

19:06 | NOMURA | comments(4) | - | - | - |
2009.02.09 Monday

おうちではたおり

4畳半は機部屋

やっとこさ、なんとか、ここまでこぎつけたのでお披露目〜〜♪♪

揚梅(やまもも)染めの糸で帯用の経糸2本分、なんとか機上げ終了し、これから織り始める。

使った繭は山東三眠の黄色い繭。去年の春のこの繭はあまり出来がよろしくなくて、糸を引くのは大変だった。
予定していた分量が引ききれず、今回もかなりギリギリぎっちょんの通し幅34cm(織り上がり33〜32cm)。
本当は、織り上がりが9寸ほしいところ。が、ないものは仕方がない。

経糸12.5mで、5mが2本分。まずは平織と畝織の市松を織る。

市松模様

その後は入子菱。4枚綾で、英語だとTriple Bird's Eyeというパターン。

この機で自分の引いた糸を織るのは初めてなので、うまく調子が出るといいんだけれど。
帯で上手くいかないと、この機で着尺はちょっと無理かなぁ、、、
前の持ち主のK様曰く、着尺はちょっと厳しいかもということだった。
以前試し織りした程度の市販の糸ならば何も問題ないし、絹がダメでもいずれ羊毛用にしてもよいやね。
とにかく、ココまで来たからにはがんばって織るべし!




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14:55 | NOMURA | comments(6) | - | - | - |
2008.12.28 Sunday

2008 これにて終了

本日、博物館の年内最終日。
昨日染め上げて干した糸を取り込みつつ、糸整理をして終了。

揚梅染

揚梅染めはこんな感じ。ちょっと黄色が強く写っているかな??
鉄媒染はちょっと糸の表面が荒れる感じがある。
経・緯糸ほぼ同じ色に染め上がったので、どんな組織で織ろうか考え中。
名古屋帯2本分の経糸で、平織系用緯糸(少し細め)と綾織系緯糸(経糸と同じ太さ)を作ってみた。
平織と畝織の市松とか、入子菱なんてどうだろう。
もしくは、腹合わせ名古屋帯に仕立てるなら片面は無地平かなぁ、、、
家の機は綜絖が4枚しかないので、あまり複雑な組織はできない。
休みの間にいろいろ考えてみるつもり。


丁子染

香染めは生経(きだて)なので、経糸と緯糸の色の濃さがかなり違う。
これは繻子織の着尺用。無地で織るか、難しいけど昼夜織にするかで悩み中。

紬糸

こちらは試し織り。幅20cmで3m36cmあったけど、水通ししたので縮んだかも。
糸の状態では結構、しっかりした手触りだったのが、水通ししたらかなり柔らかい。
もしかしてネックウェアにできたかも??てなくらい。
10羽/cmで100%の打ち込みなので、しっかりした生地。
バイヤスもよく戻るので、フリーザーペーパーでなんちゃって型染めでもして角帯にするかなぁ、、、

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15:25 | NOMURA | comments(6) | - | - | - |
2008.12.27 Saturday

2008 染め模様

今年の作業の〆は、染め2種類。

楊梅染め・明礬と鉄

こちらは、揚梅、と書いてヤマモモ。実は食べられる木。『渋木』とも言う。
染材となるのは樹皮。明礬媒染で赤みの黄色、鉄媒染でカーキ色が染まる。

今回、山東三眠という黄繭から引いた糸を精練して染めている。
精錬後でもうっすらと黄色が残るけれど、時間とともに退色するので、
同じ系列の色を濃く重ねて、色に深みを出すとともに退色をごまかす目的(笑)

最初の2日間は明礬媒染でしっかりと黄色を入れ、3日目と4日目は鉄媒染で発色をかけるというやり方。

写真は、3日目。手前のボウルには染液。糸がまだ黄色いのがおわかりだろうか?
奥のボウルは媒染液。しっかりとグリーン系の鉄の発色。

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22:40 | NOMURA | comments(0) | - | - | - |
2008.11.27 Thursday

地道な作業が続く

11月あたまに塩蔵春繭の座繰りが終わり、その後ジミ〜〜〜に糸作り作業の連続のため、あまり画像UPできずスミマセン。

座繰りの後の糸作りの行程はというと、

 カセ上げ →→→ 座繰りで大枠に巻き取った生糸を2700mづつのカセに上げる

 木枠取り →→→ 2700mのカセを小さい木枠に巻き取る

 合糸 →→→ 何本かの生糸を引き揃えて木枠に巻き取る

 撚糸 →→→ 引き揃えた糸に撚りをかける(リング式撚糸機使用・水撚り)
 カセ上げ →→→ 撚りがかかった糸をカセに上げる

 精錬 →→→ 藁を燃やして灰汁を作り、精錬する

と、ここまででやっと練糸が出来上がる。

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20:36 | NOMURA | comments(4) | - | - | - |
2008.10.21 Tuesday

胡桃染め

ここのところ、ずっと地味に座繰りを続けていて、あまりこれと言った話題もなく。
長野県の先生から、生の胡桃の外皮がどどんと届いたので、生の胡桃で染めてみた。

今回は、同期織姫Mちゃんと同時に染める。在庫の糸をひっくり返したら、偶然にも二人同じような糸。
茜染め着尺を織った時の、平成19年晩秋のOさんちのかいりょうあけぼの。
それを塩蔵し、毛付けで引いた経糸用の生糸と、合撚糸精錬した緯糸。
糸の太さは若干違うけど、ほとんど同じ。

で、、、結果はと言うと。↓

比較実験?

明らかに、色味が違う〜〜!

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23:13 | NOMURA | comments(5) | - | - | - |
2008.10.09 Thursday

絹糸の藁灰汁精錬

晩秋繭の入荷が終わり、選繭&サンプリングの作業も終了。
今年の晩秋繭は小ぶりだけどなかなかの粒揃い。特に鬼縮(おにちぢら)交配種が良い感じ!
買わない予定だった晩秋繭だけど、かいりょうあけぼのを少しお買い上げ。
鬼縮も多分買う、、、だろうなぁ(苦笑)

さて、先日虫喰いにやられた春の塩蔵繭・青熟のその後。

無事合糸・撚糸が済み(虫食いトラブルは引っ張ったけど)今日なんとか精錬終了!
あとは藍が建って、染めるのを待つばかり。

、、、ところで、精錬ってナニって??

絹糸は繭から糸を引き出したもの、というのは以前座繰りのページで見ていただいた。
座繰りしたままの状態は、生糸(きいと)といって、絹の繊維であるフィブロインというたんぱく質のまわりに、セリシンという膠質の糊状のたんぱく質がくっついている。このセリシンがついたままの状態はバリッとしていて、ごわごわ。絹特有の光沢と艶、柔らかさを出すためには、このセリシンを落としてやらなければならない。それが『精錬(英語ではDegum・ディガム)』という作業。簡単に言うと、アルカリ溶液の中で煮てやる。

昨今、精錬の方法にもいろいろある。一番簡単でポピュラーなのは石けん精錬。そう、石けんもアルカリだからね。その他、苛性ソーダを使う方法や、酵素、合成界面活性剤を使う方法などがあるけれど、古来から植物染織に最良とされているのが灰汁精錬。

灰汁(アク)ってわかるかな?野菜をゆでて出るアクではない。呼んで字の如し、灰の汁、である。
藁を燃やして、黒くなったところに熱湯を注ぎ、上澄みを漉した液=灰汁となる。
灰ならなんでもいいかというとそうでもなく、精錬には稲藁がベスト。
一方、藍を建てる時などはもっとphの高い固い木を燃やした白い灰が必要になる。

まあ、薀蓄はこの辺にしておいて、今日の精錬作業の風景をチラリ。

アルミのお鍋で  精錬開始後20分ほど


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20:34 | NOMURA | comments(2) | - | - | - |
2008.10.05 Sunday

お高いのがお好き

厳しかった残暑が過ぎ、秋の過ごしやすい気候と共に元気になるのは人間だけではない。
一時期は蚊にもくわれまくり(さすがに今はもうほぼいないけど)、虫さんの季節も到来。
隙間だらけの我が家には、たいていいろんな虫がやってくるけれど、これは博物館でのオハナシ。

さて、シルクサテンを織り終え、夏休みを終え、妹のコンサートも終わり。
秋本番、作業では少し遅れたけど塩蔵していた春繭の座繰りに入った。
青熟7kg・青白8kg・鬼縮7kgなんと合計22kg。
まずはこれから藍建てして染める予定の青熟を引き終え、カセ上げのため乾燥させておったら、、、

ガーン!やられた。そうです、衣類を食べる、あの虫!!
ヒメマルカツオブシムシの幼虫に。
カセ上げしようと大枠を運ぶ準備をしていたら、まんま枠にとりついておった。
当然、現行犯逮捕&即刻死刑!!
しかし時既に遅く、9枠のうち無事だったのは2枠だけ。とほほ。
枠で虫喰いにやられると、カセ上げが本当にエライのだ。
ぶちぶちに切れた生糸と格闘。普段なら半日で終わる作業が丸一日作業。
しかも糸が不足気味というのに、無駄にした糸の量を考えるとマジで涙が出る。

もっとも、気をつけなかった自分の責任なんだけれども。
なにしろ塩蔵繭から引いた糸は、他の生糸よりもオイシイらしい。
ホント、憎らしいほどにヤツラは高い繊維が大好き。
私が紡いで、木枠に巻いて撚り止めしてあった(放置とも言う・笑)糸のうち、見事にカシミアだけがやられてるし。

ハイ、深く反省。スピンハウスポンタさんに、天然樟脳注文するべし!

12:15 | NOMURA | comments(2) | - | - | - |

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